矯正歯科(自費診療)
矯正歯科について
矯正治療は「歯に力を加えるとその方向に移動する」性質を利用し、口の中に矯正装置を入れて歯に一定の力をかけてゆっくり歯を動かす治療です。
歯並びの悪さはその見た目だけではなく、美容の問題以外にも不正咬合・発音障害・むし歯・歯周病の原因にもなります。また、噛み合わせは姿勢や全身状態と密接した関係があり、一見綺麗な歯並びでも噛み合わせが悪いと顎関節症・肩凝り・腰痛などの原因にもなると考えられています。
当院では毎月第一日曜日に矯正担当医が治療を行っております。お気軽にお問い合わせください。
噛み合わせは全身の健康状態をバランスよく保つために重要な役割を果たしています。噛み合わせがずれていると「肩こり」「首回りのコリ」「腕の痛み」「目のかすみ」などの症状が現れることがあります。
歯の噛み合わせが合っていれば大きな力が歯に加わった場合でも、噛み合わせのために働く筋肉に余計な緊張が起こることはありませんが、
噛み合わせの位置がずれているとたとえ強い力で噛みしめることがなくても筋肉には常に緊張が生じるため、体調不良の原因となることがあります。
不正咬合の種類
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叢生(そうせい)
歯の生える場所が足りず凸凹になったり重なったりしている状態です。
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空隙歯列、すきっ歯
歯と歯の間に隙間がある状態の歯並びをさします。特に前歯の真ん中に隙間がある場合は正中離開といいます。
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開咬(かいこう)
奥歯を噛みあわせても上下の前歯が噛み合わず隙間が空いている状態です。
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過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前歯が下の前歯を覆い、深く噛み合っている状態をさします。
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上顎前突、出っ歯
上の歯並びが下の歯並びよりも大きく前に出た状態の歯並びをさします。
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下顎前突、受け口
上顎よりも下顎の方が突出している状態です。
矯正治療の流れ
STEP1 カウンセリング
初めて来院された際に、患者さんのお悩みについてご相談を承ります。実際にお口の中を拝見させて頂き、治療の必要性などをアドバイスします。
STEP2 検査
印象採得(お口の型をとること)・口腔内模型製作・顔貌写真・口腔内写真など、治療方針を決定する上で必要なデータを得るために検査をします。
STEP3 診断
各種検査から得られた結果をお伝えします。現状況と治療の方向性・方針についてご説明させて頂きます。同時に治療期間や概算費用についても細かくご説明します。同意して頂いた上で治療開始となります。
STEP4 治療
矯正を行う年齢や、種類により治療内容は異なります。しっかりとしたご説明の元に患者さんと二人三脚で治療を進めていきます。
STEP5 保定
矯正の動的治療終了後は、保定装置(リテーナー)を使用し、歯が動かないように安定させます。一般的には、2年ぐらいを保定期間としますが、患者さんそれぞれにご説明します。
STEP6 予後観察・定期検診
保定終了後も患者さんとのご相談のうえ、来院して頂き口腔内の状況をチェックしていきます。間隔は半年~1年に1度程度の来院となることが通常です。 その他、むし歯や歯周病の状態なども同時にチェックし、健全な口腔内の維持に努めます。
矯正装置の種類
「インビザライン」とは、米国アライン・テクノロジー社が1999年に提供し始めたマウスピース型の矯正治療です。
透明で取り外しが可能なマウスピース「インビザライン・アライナー」を2週間ごとに新しいものに交換することで、無理なく歯列矯正していくことができます。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
自分で取り外し可能、しかも快適なマウスピース矯正です
インビザライン・アライナーの装着は違和感が少ないので、日頃の多忙なライフスタイルにも支障がありません。
2週間に1度、治療の進行状況を確認し、新しいインビザライン・アライナーと交換します。 自分で簡単に取り外し可能なので、食生活もこれまで通りです。
歯磨きやフロスにも全く影響がないので、歯と歯周組織をこれまで通り健康に保つことができます。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリット
メリット1 従来型の矯正装置に比べて痛みが少ない
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は従来型の矯正装置に比べ、比較的痛みが少ないといわれています。
その理由の1つとして、1つのマウスピースで動く歯の移動量が0.25mmと決められており、過度な力がかかりにくいことが挙げられます。またワイヤーやブラケットを使用していないため、
粘膜に当たる痛みや刺さる痛みはなく、口内炎ができることはほとんどありません。
メリット2 取り外しができて衛生的
インビザライン・アライナーは取り外しが可能なので、歯磨きやフロスも普段通り行えます。また、簡単に洗浄ができ衛生的です。
メリット3 食べたいものが食べられる
取り外しできるので、いつもと変わらない食事をとることができます。
メリット4 金属アレルギーによる心配がない
インビザライン・アライナーの素材は透明なプラスチックなので、金属アレルギーを引き起こす心配がありません。金属アレルギーで矯正治療を断念した方も、安心して治療を受けて頂くことができます。
メリット5 透明で見た目が自然なので口元を気にせず話せる
「矯正治療がしたくても見た目が気になる」という方は多いのではないでしょうか。マウスピース型矯正装置(インビザライン)は薄く透明で目立ちにくい装置です。 自分からマウスピースをつけていると言わない限り、周りに気付かれないという患者さんも多くいらっしゃいます。
金属性のブラケットを歯の表側に1つ1つ接着する方法です。表側に装着する矯正はいろいろな症状の不正咬合治療に対応することができます。当院の全顎矯正はセラミックタイプの種類をご用意しています。
■セラミックタイプ
セラミック素材でできているので耐久性、審美性に優れています。見た目がきれいなので女性に人気の矯正装置です。
インプラント矯正とは歯列矯正用の非常に小さなインプラント(アンカースクリュー)を顎の骨に埋入し、歯を動かすための固定源にする方法です。ご自分の歯ではなくインプラントを固定源にすることで、動かしたい歯をピンポイントで移動させ、他の歯の位置を変えることがありません。
目標の位置まで速やかに歯を移動できるので、矯正にかかる治療時間も大幅に短縮されます。
矯正料金
Ⅰ期治療 | Ⅱ期治療 | マウスピース型矯正装置 (インビザライン) | |
---|---|---|---|
検査料 | 33,000円 | 33,000円 | 935,000円 |
診断料 | 22,000円 | 22,000円 | |
基本施術料 | 110,000円 | 220,000円 | |
装置料 | 220,000円 | 385,000円 | |
再診料・調整料 | 3,300円 | 5,500円 | 3,300円 |
保定装置料 | 片顎33,000円 | 66,000円 |
よくある質問
- Q
こどもの歯並びが悪いのですが、放っておくのは良くないですか?
- A
噛み合わせが悪いと、無理をした状態で噛むことになり、あごの関節に痛みが出たり、顔かたちに影響を及ぼすことがあります。また、しっかり噛まずに食べ物を飲み込むようになると、消化器系に負担をかけ健康上も不安を抱えることになることがあります。
- Q
矯正治療を始める年齢は、何歳からが良いですか?
- A
お子さんの矯正に関しては、一般的には永久歯(前歯)が生えだしてくる7歳ぐらいが、目安となります。 ただし、骨格に問題がある等のケースででは、5歳ぐらいから治療を開始するケースもあります。
- Q
歯の矯正治療は審美面(美容面)が目的でもできますか?
- A
はい、可能です。審美的な欲求を満たすために、矯正治療を希望するかたは、多くいらっしゃいます。ただ、 審美的回復と同時に食べ物を噛む・正しく発音する、などの正常機能を獲得することが1番のメリットになります。
- Q
大人でも矯正治療は受けられますか?
- A
もちろん可能です。基本的には健康な歯と歯肉の状態であればOKです。 むし歯や人工の歯などの治療を先に行うことが前提になりますので、お気軽にご相談ください。
- Q
矯正治療で歯につける装置にはどんなものがありますか?
- A
矯正治療には、年齢や度合いにより様々な治療法があります。一般的には、ブラケット矯正(歯に装置をつけてワイヤーでつなぐ矯正)になり、半透明色・白色のワイヤーなどもあります。